第261話 紫陽花の季節 ---2024.5.31.
強風でやられてしまったベランダと窓を綺麗にし、ベランダの季節も始まります。 今月は、ドイツからのオルガニスト招聘のお手伝いで忙しくしていました。日本(東京)滞在4泊で、 サントリーホールとオペラシティで2公演。成田空港、午後4時着の飛行機で着いて、その足で、 オペラシティとサントリーホールの2つのホールでリハーサル。初日から、信じられないスケジュール。 とにかく、タイトなスケジュール、なるべく早く、確実に。流石の私も電車で迎えに行くことに。 普段、電車に乗らない私は、乗り方とか、乗り換え方とか、駅のこととか、もう大変。自分のことはさておき、 4時到着のJAL便、「到着」のサインが出て、30分はかかると覚悟していましたが、待つこと1時間。 ようやく出口に現れました。「荷物は全て手荷物で来たよ。ただ、ヴィザの審査の列が長蛇の列。 『サントリーホールでリハーサルの時間が迫っていて』と特別扱いで出てきた(-_-;)」と。 スカイライナーに飛び乗り、日暮里、新宿、新宿駅からタクシーでオペラシティ午後6時半到着。 約1時間リハーサル、そしてタクシーを飛ばしサントリーホールへ向かい、午後9時過ぎまでリハーサル。 15時間のフライトの後とは思えない元気さ、ホテルへ直行し、私は帰宅、超過密スケジュールも無事終了。
サントリーホール、オペラシティ、どちらも完売満席で無事終了。 オペラシティでの公演後、直行で成田空港へ。その日のうちにフィンランド経由で イタリア、ローマへ。そこから2時間列車で行った地で、その日の夜にコンサートがあると言うのだ。 これもまた超人的なスケジュール。 さらに聞いて驚いたのは、演奏会後、次の演奏会の地へ列車で向かう、と言う。 「飛行機の中でよく眠れるから大丈夫だよ」と。私と同じ年、気力、体力ともに超元気な人でした。 そして演奏会だけの目的。観光、買い物や食事のお楽しみとかは一切考えていない、私とは違う(笑)。 成田に着いた日に、演奏会以外に何か希望はあるかと尋ねたら、「そうだな、お寿司を1回食べたい。 ドイツのお寿司ではなく、日本のお寿司、経験したい」と言っていたので、オペラシティから上野駅へ送る途中で、 一緒にお寿司さんに入り、カウンターでお寿司を食べ、大満足で帰っていきました。 「日本人は親切だね。」ホールのスタッフ皆様、とても親切だったそうです。そして初台と六本木一丁目間の地下鉄内で、 確認のため「〇〇に止まりますか」と尋ねたら、若い男の子が親切にすぐに調べて教えてくれた、と。「日本の気候もいいね」、 ホールのオルガン、お客様、いただいた拍手、全てに「忘れられない演奏旅行になった」と。 私もこれまで世界各地でどのくらいこのような思いになったことか、プチ恩返し。安堵とともに嬉しい思いに浸る。 そして私はいま、夏の演奏会、旅行のために準備。教会での講演会講師、パワーポイントで準備した写真120枚超え、 紫陽花の季節を楽しみながら日々過ごしております。
|