第103話 アルプスを望むスイスでの演奏会 ---2009.6.9.
(スイスの写真は こちらでご覧いただけます。) 第103話・続き スイスでの演奏会・続編 ---2009.6.22. スイスから無事には帰国したのですが、ハプニングもありました。明日は帰国という最後の日、 チューリッヒの街を歩いていた時のことです。土曜日の午後、街一番の目抜き通りであるバンホッフ通りは歩行者天国で、 銀座通りのような賑わい。何かいいショットがあれば街の景色でも撮ろうかと、カメラ片手に歩いていました。すると後ろから若い男性が寄ってきて、 お札を数枚チラチラと見せるのです。それは日本円で、1万円札と千円札数枚。こんなことで変なことに巻き込まれては大変と、 「私のではありません」と断ると、男性は立ち去っていきました。何だろう〜と思いつつ、念のためバックの中を確認してみると、 確かに入れてあったはずの日本円が減っている!!2万3000円あったはずが、1万円札のみ。とすると、あれは私の〜?! 立ち去った男性を追っかけ、「やはり私が落としていました、ありがとう。」と丁寧にお礼を言い、返してもらうと それは雨上がりの歩道に落ち濡れたと思われる、ビショビショの1万3000円。 スイスフランはお財布に入れ、スイスで使わない日本円とユーロ札だけ、直にバックに入れていたのです。 でも落としたはずはない。迂闊にもカメラを出した後、バックの口は開けたままでした。もしかしたらスリ? 抜いたけど訳のわからないお札で捨てたものを、その男性が拾ってくれたのか、それともあの人が泥棒?!まさか! その後、その男性を見ていると、路上でTシャツを売る男でした。一体、何だったのだろう、、、どうやって あのお札だけが抜かれたのだろう、、いまだにわからないのですが、 とにかく不可思議な出来事に遭遇しました。 スイスのお料理、チーズ、チョコレート、とても美味しく食べ過ぎたのか、体はすっかり重くなった感じ。 体もですが、楽譜、お土産にいただいたワイン2本、最後の日にはチーズやチョコレート、 それからお料理に使いたいといろんな種類のハーブや香辛料、これがガラスの容器入りで、 お土産に&私のために買い込んだスイスの味で、スーツケースは私の力では持ち上がらないほどの重さに。 チューリッヒからフランクフルト空港までの列車での移動、そして乗り換え、ヨーロッパの列車はいまだに 乗降口が階段で、この数段の階段、荷物の重さで私が転がりそうになるほどでした〜。 成田に着き、駐車しておいた車を受け取り、東関道に乗りました。料金所ではETCのラインへ。 ブレーキは踏んでいたので突っ込まずにすみましたが、ゲートが開かない。どういうこと〜? 後ろにはどんどん車が!しばらくすると、スピーカーの向こうから「ETCカードが有効期限切れですよ〜」。 行きは問題なく通ってきたのに。しかしカードを抜いて確認すると、5月末まで。行きは5月、今日は6月、、 確かに期限切れ。「現金で払ってください〜」とまた声が。あわててお財布を出すと中身はスイスフラン。 後ろからはクラクションが、、、大慌てでバックから日本円を探し出し支払うと、ようやくゲートが開いた。 帰国しまもなく、ユーザー車検へ。実はこれにもスイスがらみの失敗談があるのです。スイスへ出かける前に、 車検を済ませておこう〜と。何かと用事が立て込み忙しい出発前にこの日ならばあいている、、と 鮫洲へ。重量税を払い、自賠責保険に入り、車検場の前にある早川自動車でいつものように点検整備をお願いに。 すると、まだ2日前だと言うのです。なんとフライング〜!1ヶ月前から車検は受けられるのですが、その2日前だったのです。 何という慌て者。そういうわけで、帰国しまもなく愛車のBMくんのユーザー車検に再度鮫洲に足を運ぶことに。試験場はすいていて、ドキドキしながら 列に並びましたが、すぐに順番が。周りはツナギを着た自動車整備工場の方と思われるような男性、あるいは車マニアっぽい人ばかり。 女性で不慣れそうな私を見つけ、係りのおじさんがすっ飛んできました。超親切にしてくださり、ものの2分で検査は終了、無事合格。 身体検査をパスしたような晴れ晴れした気分に。 そして昨日、生まれて初の「講演」も終了。教会の婦人会で『私の音楽人生を支えるもの』と題し、1時間弱のお話をしました。 これも本当はスイスの旅行中に列車の中で原稿を書く予定にしていたのですが、あまりに景色が美しく見とれてしまい、 結局書き始めたのは帰りの機内、そして前日までかかりました。準備は大変だったのですが、貴重な 経験をさせていただきました。重くなった体を元にと水泳、トレーニングも再開、 日本でのペースに戻り、また今日からコンサート活動に向け準備再スタートです。
|