フィンランドは沢山の湖と森があり、なんと総人口は東京の3分の1、人が少なくとにかく静か。8月の平均最高気温が23度、朝晩は15度。 バスルームには、常に床暖房が入っている。緯度は北海道の北端よりも北と言うから、涼しい。猛暑の日本には申し訳ないような快適な気候。 風が心地良く、思わず深呼吸したくなる。自然を守り、環境に配慮する。徹底した分別ゴミ、太陽エネルギー。 空気と水の綺麗さは世界ランキング上位、クリーンな国。フィンランドは水道水が飲めるのも嬉しい。全てがBio、そのせいか野菜や果物がとても美味しい。 古い建築物も大切に保存している。 アパートメントを借りて、あるいはアパートメント・ホテルに滞在。演奏会のある地、3都市で、合計20泊。 いつも演奏旅行は、演奏会翌日には次の地へ移動、というスケジュールで動いていましたが、今回は、ゆっくり滞在を目指しました。 どこも大きなリビング、キッチン、ベッドルームのお家で、生活に必要なものは全て揃っている。トゥルクでは普通に暮らす広さの家、カテドラルからも歩いて5分、 鐘の音が聞こえる距離。フィンランドの食材を買って、こんなキッチンが欲しいと思うような広く整ったキッチン、収納も多く、食洗機など全て整い、モダンなデザインのキッチンでのでお料理も楽しむ。 野菜、果物、魚はもちろん、お肉も日本では食べれない美味しさ。その他、ミルク、ユーグルト、アイスクリームなどの乳製品、卵もとても美味しい。 食材は朝市やマーケットホール(100年以上前からあるような屋根付きの歴史的な建物内にお店が集まっている)、お気に入りのスーパーなどへ買いに行く。 食べたい物を食べたい量食べるので、胃腸にも優しい。 夜も遅くまで日がサンサンと照り、午後11時半ごろようやく暗くなり始め、朝は3時半ごろから明るくなる。夜間の教会でにリハーサルも怖くない。 やや寝不足気味にはなるものの、気持ちの良い天気で太陽と過ごす時間が長いのも悪くなく、フィンランド人は公園に座ったり、レストラン、カフェ、 外で飲食し、夏を満喫している様子。 今回は、写真のページに、全てアップ致しました。写真と共に演奏会の様子、街の様子、ご覧いただければ幸いです。 第263話 ストラスブール・オルガンランド ---2024.8.20.
8日間滞在したのは、イル川沿のアパートメント。カテドラルからも徒歩5分、どこの教会からも徒歩圏内、スーパーマーケット、 パン屋さんへは徒歩1分、オーガニックのスーパーもすぐ近くというとても便利な立地にあり、毎日オルガンを弾いたり、聴いたりしつつ、 朝市などで地元の新鮮な食材を買い、お料理も楽しみました。お野菜、果物、そしてチーズやヨーグルト、とても美味しい。パンはドイツ国境にも 近く、ドイツのパンも手に入る。そしてワインはもちろん、アルザスワイン。 自炊のいわばプチ・フランス生活。気候も暑くもなく、寒くもなく快適。時間があれば、 世界遺産の美しい街を散策したり、ショッピングしたり、それは楽しい日々でした。
しかしながら、人口500人の村。最寄り駅のエーパーハイム駅から2.5キロ、公共の乗り物はありません。徒歩30-40分。 GoegleMapを見て、歩くことを想定し、メンバーには「ハイキングのつもりで、歩きやすい靴を用意して」と言っていたところ、 教会の方、G.Adamさんが駅まで迎えにきてくださるというメール。何て親切で有難いこと。男性だか女性だか、 年齢も一切わからないけれど、アダムさんが迎えに来てくださることに。
帰りも、アダムさんが駅まで送ってくださったのですが、なんと、数羽のコウノトリと遭遇!!綺麗でした。幸せを呼ぶというコウノトリを初めて見た私、これまた興奮!!
この日は乗り換えるバスがない。仕方ないので、途中のストラスブールから列車で約30分のサヴェルネという街まで列車で行き、 そこからタクシーで行くことに。駅にタクシーがなければ、Uber で呼べば良いと思い、時間に余裕を持って出かけて行きました。 さて、駅に着くと、タクシーなど一切ありません。ならば、Uberとなり、アプリで呼ぶのですが、「探しています」、「しばらくお待ちください」、 「いま近くに車はありません」、を何度かくりかえしていると、「40分で参ります」これならばまだ間に合うと思い、待つことに。しかしながら時間になっても、 車は来ませんでした。駅やキオスクにも尋ね、街のタクシー会社2社に電話するものの、「車はありません」と。駅前の木陰に集まって話をしているおじさん グループにも助けを求めるも、タクシー会社の電話番号を教えてくれるのみ。そこへはもうかけたから、、と困り顔の私。 すると「それでは僕が送りましょうか」と。「車を取ってくるから待っててください」。なんと有難いお言葉。 待つこと10分、どうやら、家まで車を取りに帰った様子。そして車で、マルムティエの教会まで送ってくださいました。 結局、1時間以上、駅前で時間を費やしてしまい、それでも演奏会開演間も無く教会へ滑り込み、演奏会を聴くことが出来ました。 パリ祭に合わせ、ラ・マルセイーズの旋律を用いた曲を2曲、歴史的な名器で忘れられない演奏会になりました。 Uber を当てにしてはダメ、と思いましたが、帰りは予約した時刻にきちんと配車され、帰途につけることに。
滞在中の一日は、Obernaiオベルネ、という街を訪ねました。オルガンもですが、ここはアルザスワイン街道の街、街並みもとても可愛らしく、 街は葡萄畑に囲まれています。ここでは、アルザス・ワインのテイスティングも。白ワインが中心ですが、赤の美味しいアルザスワインがあることも知りました。 おそらく、日本では手に入りにくいかと。傾斜のある街、高台にまで登り、随分歩きました。 お腹を空かせて、フレンチレストランに入りに、私がこの日選んだのは、ウサギ。もちろんアルザスワインと共に、多くの思い出が出来ましたが、 やはりフランス、美味しいお味も忘れられない思い出です。 オルガンの写真と共に写真の ページにアップしましたので合わせてご覧いただけましたら嬉しいです。 第262話 時代は変わった(帰国ご報告) ---2024.8.12.
教会のオルガンの鍵は、電子キーかタッチキー、暗証番号に。廻す鍵ではなくなりました。最後に滞在したヘルシンキのアパートメントホテルは、 全て暗証番号でキーレス、カードレス。鍵を持ち歩く必要もなく、紛失する心配もありません。 大きなカテドラルで深夜までの練習。「最後に出る時に、電気を消し、鍵を閉め、アラームも入れてね」と。司祭室など教会裏の部屋を通り、 幾つものドアを開け閉めし、暗闇の中、最後の扉に到着。アラームを入れる、ドキドキの作業。 そこで1ヶ月お世話になったのが、このSIMカード。もはや旅は変わり、街のトラムやバスのチケットはアプリで購入。 トラムやバスの駅や車内では販売していない、売っていても買える場所は少なく、その場所を見つけるのも大変。 ドイツやフランスの鉄道も同様で、駅で並ぶ必要もない。紙のチケットではなく、スマートフォンへ。アプリは乗れる電車、遅延も教えてくれる。 つまり携帯電話は、街を歩く時、常にネット接続されていることが必要とされます。 タクシーを呼ぶ、これはフランスで利用しましたが、UberやBolt。これもネット接続がないと使えない、つまりタクシーを頼む際にもネット接続が必要とされます。 フランスの田舎街で、Uberを利用し、これなしでは、あの田舎の村から駅へ辿り着けませんでした。
それで今回、重宝したのが、このSIMカード!!出発前に
Amazonで1900円ほどで購入。確か欧州35カ国で使え、10G。日本を出る前日に設定し、羽田空港でSIMカードを入れ替えをし、
今回のドイツ、フランス、フィンランド、どこに行っても設定はそのままスムーズに使えました。
8月6日、7:40 Helsinki (Finnair)- 9:20 Frankfurt (Terminal 2) 12:10 Frankfurt (ANA) (Terminal 1)- Haneda この乗継でしたが、Frankfurt空港で待てど暮らせど、スーツケースがターンテーブルに出てこない。同じ飛行機から降りた乗客のうち、半分の人のスーツケースは出て来たのですが、残り半分、約20名が待っている。 待つこと、1時間。エアタグを荷物に入れている人がいて、「第1ターミナルに荷物はある」と言い始めました。違う所へ運んでしまった訳です。 係員に何を聞いても「もうしばらくお待ちください」の連発。乗り継ぎがある、しかもターミナル移動(ご存知の方も多いと思いますが、とても離れている、移動はバスか電車)、30分かかる。 周囲の人に聞いてみたところ、あとの方々はフランクフルトで降りる、乗継は私だけということが判明。 結局、ボスのような女性が来て「荷物無しで、行ってください」と言われ、慌てて走る私。運よくバスがいて飛び乗り、第1ターミナル内をまた走り、ANAカウンターへ。 事情を話すと「最終登場まであと8分です。ここで出来ることはないので、ゲートへ行ってください」 ゲートでも、荷物タグ番号でlost baggage を調べてもらうも、出てこない。「あとは東京で問い合わせ、探してください」
仕方なく、スーツケースがなくなっていることをわかって搭乗。どこかへ行ってしまったスーツケース。乗ってしまって良かったのか、フランクフルトで留まり、もう1泊しても探すべきだったか。後ろ髪を引かれる思い。
すると、到着寸前「井上さまのお名前タグが付いたバッグがあったそうです。羽田で話を聞いてください。」と。 ああ、良かった!!!! 翌日、羽田へ取りに行くことになりました。2日間、行方不明になったスーツケース。 過去に一度、プラハへ行った際、ミュンヘン乗り換えで、スーツケースが私の飛行機に乗らず、翌日ホテルへ届けられたことはありましたが、今回また、、驚きました。 フランクフルト空港は巨大なので要注意、それも肝に銘じてたのですが、今回のようなことが起こってしまいました。 折しも誕生日、お祝いどころではなくなってしまいました。 昨日は、ドイツ在住のヴァイオリニスト、古川裕章さんと礼拝奏楽。美しいヴァイオリンの響きに魅了され、久しぶりの教会での奏楽。 そして今日は、ご葬儀。楽譜もですが、着ているブラウス、パンツ、靴、オルガンシューズ、、いわゆる私にとっての「仕事用の道具 一式」・・その全てスーツケースの中に入っていたものでした。 本当に、無事手元に届き良かったです。 取り急ぎ、帰国のご報告です。旅のお話と写真は、これから追ってアップさせていただきます。
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