オルガニスト楽屋話
第114話 アドベンチャー・アイランド ---2010.8.30.
夏休み、今年も選んだのはカウアイ島。雨が多いこの島は、ハワイの島々の中でも
緑が豊か。人工的なリゾートではなく、自然がそのまま残されているのがお気に入り。
それもカウアイ島のノース・ショア、北海岸にこだわっている。プリンスヴィル、ハナレイ界隈だ。
お魚に会える綺麗なビーチがあり、またジャングルのように緑の多い楽園。ハワイにも四季がある。
ノース・ショアの私的なベストシーズンは“夏”。
太陽がいっぱいで、花が咲き乱れ、偏西風の影響を受けず、海も穏やかな季節だからだ。
カウアイ島も6回目となると地理もお店も把握していて、ガイドブックを4冊も持って行きながら、結局一度も開くことはなかった。
空港でレンタカーを借り、さあスタートだ。慣れた地で
好きな場所、好きなお店をリピート。いつも行くスーパーマーケットの会員カード“Maikai Card”(ハワイ語?)は持っていて、
これで会員価格で買い物が出来る。鮮魚が手に入るお魚屋さん、美味しいお肉を売るお店、地元でとれるオーガニック野菜のお店、
美味しいアイスクリーム屋さん、とれたてのパッションフルーツでスムージーを売るスタンド。コンドミニアムに1週間滞在し、
しばしロコな生活を。
地元の食材を使ってお料理したり、プチ・ハワイアン・ライフを味わえるのもいい。
ブルーの海を見てのんびり過ごすことも出来たのですが、
今回はアクティブに、3つのアドベンチャーに挑戦。
まずひとつはパドル・サーフィン。正確にはスタンディング・アップ・パドル・サーフィン。サーフボードの上に立ち、
パドルで漕いで進む。数年前から流行っていて、静かな波の、あるいは波のない湾や川を、
往来するのを見て、一度やってみたいと思っていた。 左の写真、海原に浮かぶのは私です〜
静かなハナレイ湾でレンタルすることに。冬は大波でサーファー達が集まるハナレイ湾だが、夏は波もなく穏やかだ。
レンタル屋さんのお兄さんに背丈に合ったパドルを選んでもらい、簡単な説明を受け、“Enjoy! Keiko〜!” という明るい言葉で送り出されたものの、
果たして、乗れるか、立てるか。
ロングボードは思った以上に大きく、重く、やっとのことでビーチまで運びさあ海へ。砂浜からゆっくりボードを海に浮かせ、
パドルはまず横向きに置き、ボードにひざまずく。そしてゆっくりstanding〜〜。
ふらふらしながらも細かく左右のバランスをとっていると、ボードに立てた。バランスを失わないようにパドルを持ち上げ、
教えてもらったパドルの使い方で沖へとゆっくり漕ぎ出す〜。進む、進む。海の上で風を切りながら、ゆっくりと進んでいく。
途中、モータボートが近くを通り思いがけない波が押し寄せてきた、、あやうく転倒寸前になったものの、何とかリカバリー。
ボードを進ませ、潮の流れや風にまかせて進めるのは簡単になった。しかし、湾を一周し乗った場所に帰る、
元の場所に戻るのは意外に大変で、風や潮に流されながら右へ左へと思いの方向にはなかなか行かない。帰りは予想以上にボードの上で奮闘。体幹を使い、
バランス感覚が養われるスポーツ、オルガン演奏にも良いような。キラキラした太陽、
青く大きな空の下、広い海原は爽快だった。
(こちらをクリックすると大きな写真で見えます。)
そして2つ目のアドベンチャーは秘境ナパリ・コーストをトレッキング。カウアイ島には、島を1周する道路はない。
島の北部は切り立った断崖絶壁の山々があり、道は遮断されている。
道の終わりのデッド・エンドからは歩くか、海から船か、あるいは空からヘリコプターしかない。
そのデッド・エンドからトレッキングを始めた。目的は2時間程歩いたところにある小さなビーチだ。
急な登り坂あり、下り坂ありで、数年前、途中までは行ったものの断念した。今回、再挑戦だ。
山の中腹を海を見ながらひたすら歩く。途中シャワーが降ってきた〜、世界一の降水量のこの地域、
シャワーはつきものだとは知っていたので、体のびしょ濡れ状態は覚悟したものの、こんなに足元が悪く、
ぬかるみ状態の道を歩くはめになるとは予想外だった。泥んこの中、足首まで泥の中に。滑りそう、転びそうの連続、スニーカーは真茶色に。
途中、引返そうかと何度も思った。ビーチが見えた!しかし極め付けは、その直前に現れた川〜、
増水した雨水が山から勢いよく流れてくる。膝より深い川を渡らなくてはなら
ないことに。無理かと思われる場面にも遭遇したが、目的地のビーチに到着。ひと泳ぎしたいところだが、
遊泳禁止。「正」マークのようなもので波にさらわれて亡くなった方の人数が書かれていた、、、さずがの私も諦めた。
(トレッキング途中での写真は写真のページに
アップしました。)
そして3つ目は水中での撮影に挑戦、これらは私が潜って写した写真です。水中撮影用の使い捨てカメラを、
これは面白そうとホノルルのABCストアでゲット。
まずはカメラを片手に少し沖へと泳ぐ。素潜りの私は息をとめながら魚を追うのですが、魚は逃げてしまう〜、
もっともっとたくさんの魚がいるのですが、不審者の私の気配を察し逃げていく〜。
魚は動いてそして写す私も動いている。魚は横向きになる。逆光など光の加減もわからない。
下はリーフで足を着くことはできません、これらの写真、全部泳ぎながらの撮影です。大変でした。
ゴーグル越しにシャッターをきる。水泳のレッスンで習っている、
片手スイムやスカーリングが生かしながら、ようやく写した写真です。海底にも素晴らしく美しい自然界が。
I love Kauai〜〜カウアイ島の自然を満喫した夏休みでした。
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