オルガニスト楽屋話

第123話  海ガメと泳ぐ ---2011.3.30.

旅好きな私、日頃の生活からしばし離れることによりリセット&リカバリーし、元気になれる。 今年の春休み、リフレッシュしたいと島へ。選んだのは春先でも雨量が少なく、安定した気候のマウイ島。 しかし今年はいつになく雨が多かった。世界各地から異常気象と伝えられているが、今年の冬、 マウイは例年になく雨が沢山降ったそうだ。そのせいかいつも茶色の枯れ木状態の所も緑豊か、 フレッシュ・グリーン、違う景色にも見える。

鳥の声で目覚め、青い空の下、心地よい風に吹かれ、ブルーの海を眺め波の音を聞きながら過ごした毎日。 同じビーチにいても光、風、海の色が刻々と変わる。海を見渡せるコンドミニアムのキッチンで、 地元で取れた魚やお肉、野菜、パッション・フルーツでお料理をしながら、ロコの生活を楽しんだ。 明るい太陽&青い空は、美しいサンセットの後、満天の星空に変わる。星の大きいこと!こんなに星が 大きいと思ったことはない。都会にいる私にとって、自然の中でのシンプルな生活が贅沢に感じる。

海ガメに出会った!お魚たちがいっぱいいるビーチで泳いでいたら、 そこに現れたのは大きな海ガメ〜〜!!!大きさ1メートル位で緑色の海ガメが目の前に! 陸上で見るカメはのっそりのっそりだけど、水中のカメは全く違った!手(ヒレ?)を大きく広げ、 優雅に動かし、速い速い!その泳ぎは本当に見事だった。カメとしばし一緒に泳ぐ。ありえないような現実〜。 そのうち急に私に向かって来た〜〜、、顔と顔が大接近!あわてて逃げる私(笑!)、、でもとっても可愛かった! そしてそのシーンは私が生きていた生涯、忘れられない1場面となった。(残念ながらカメラは持ち 合わせていませんでした。左の写真はイメージ写真です。)

マウイ島では新しい州の法律でスーパーマーケットのビニール袋が禁止になり、買い物袋は茶色の紙袋に。 手のない袋をかかえて持つ。大量まとめ買いをする本国の人達、買い物したものをカートに乗せ、 車のトランクへと運ぶ。車社会の彼らには特に不便はないのだろう。私も初日、どっさりと必要なものを買い出しに行き、 さて車から降ろそうとした瞬間、トランクの中でワインがごろごろ〜、おっとっと。 しかしながら島をあげてエコへの取り組みは素晴らしく、これから世界中に広まっていくのだろうと思った。 帰りにホノルルに寄ったが、オアフ島はまだビニール袋を使用していた。

エコもだが、オーガニックにこだわりのお店が増えた。パイヤ・タウンにあるマーケットMANA STOREは野菜や果物、 食料品から日用品までオーガニックの品々を取り扱うマーケット。街にはフローズン・ヨーグルト、 コーヒーショップ、Tシャツなどのお店なども並ぶ。街をあげてオーガニックにこだわっていた。 パイヤの街が気に入り、今回滞在した島の南エリアにあるワイレアから30キロ以上もあるというのに、 お肉、お魚はじめオーガニックの野菜を手に入れるために車を走らせた。

帰国の翌日、東北地方に大地震と津波。信じられないような災害に胸を痛めている。 そして原子力発電所の事故による放射能漏れ。 私達、また後世のために美しい海や大気を守らなければならない中、起こってはならない事故が起きてしまった。一刻も早い復旧と解決を願うばかりだ。

マウイ島での写真も合わせてご覧ください。)


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