オルガニスト楽屋話

第133話  秋いろいろ ---2011.9.23.

長くて暑い夏が終わり、ようやく秋がやってきました。秋の味覚、そして芸術の秋、秋の装いも楽しめるように。 2ヶ月の大学の夏休みも終わり、後期の授業開始、久しぶりの飛行機通勤(通学)。 羽田空港に行くとPremium check-in という新しいカウンターが出来ていた。 カードをかざし、荷物チェックを受けると、もうそこはラウンジの中!、直接ラウンジ内だ。 う〜ん、アロマの良い香り、香りの演出もされている、柑橘系の香りはきっとロクシタン。 コンセントの設備があるデスクが増え、男性ビジネスマンに混じり私も早速MacAir PCを広げる。 すると目の前には携帯電話の充電器、置くだけで充電出来る、、と書かれている、 進んでる(ただしDocomoの限定機種に対応し、私は使えない、、)。ANAを利用の私は、 駐車場P3に車を止めれば、Premium check-in、そして大阪行きの搭乗ゲートが一直線上で結ばれ、 より早く、近く、楽に飛行機に乗れるように、実に便利になった。 朝、大抵8時の便に乗るのだが、とりあえず空港に向かい、ラウンジでゆっくりコーヒーを飲みながら搭乗ぎりぎりまでPC作業が出来る、、 毎週の関西がよいもより快適に、そして楽しみが増えた。

いつも忙しく慌ただしくしている私だが、iPod nanoを水没させてしまった。 洗濯機から衣類に混じって出てきた物がある、、何かと引っ張り上げるとそれはイヤホン〜〜!なぜこんな ところに、、大変、あ〜あ!・・もう遅かった。 シャツのポケットに入れていたiPodをものの見事に洗ってしまった。 ご臨終に、、。これまで水着やゴーグルも洗濯機で洗ってしまったことはある。 日頃スピーディに動いているが、こうしたミスも起こるべくしく起こる、 仕方ないと諦める。
その翌朝、スティーブ・ジョブスが亡くなったというニュースが流れた。 早すぎる死にショックを受ける。iPodの水没とほとんど同時刻、このシンクロに再び心痛める。 時代の最先端をいく偉大な発明家であり企業家を失った、誠に残念なニュースだ。

これからのコンサートの企画やら資料集めのために、本を読んだり、サイトで情報を得たり♪・・ すると、、夏に私が訪ねたドイツザクセン地方の街、ゲルリッツ、この街をバッハも訪ねていたという 記述が出てきた。右の写真の教会、St.Peter und Paul 教会、ここにあるカスパリーニ(1763年)の オルガンを聴きに。 (オルガンの写真は写真のページ、Goerlitz に掲載しています。) 私もバッハと同じ場所に身を置きオルガンを聴いたことになる。



このゲルリッツの街で遭遇したクラシックカーレース『ザクセン・クラシック』、その時走っていたクラシックカーEMW。 左の写真はEMW327(1955年製)。旧東ドイツにあった BMWがソ連の統治下の元でEMWとなり、その後、ドイツに会社を譲渡しBMWになったそうだ。EMW、 正式にはEisenacher Motorenwerkアイゼナハー・モトーレンヴェルクと言い、アイゼナハにあったそうだ。 アイゼナハとはバッハが生まれ、10歳頃まで過ごした街。BMWとバッハの故郷が同じ、 BMWとバッハにもの凄い共通項!!・・車好きの私だけかもしれないが、新しい発見に喜ぶ。

ドイツ人は車好きだが、私も車大好き。これまでゴルフ、パサート、アウディ、BMW・・数えてみると7台のドイツ車に乗っていた、 今は3台目のBMW。がっしりとしたドイツ車、歴史と技術、職人芸、ドイツ人の気質も伺える。 動くマシンに惚れ惚れする。仕事先、練習へと運転するのも私の楽しみである。

車移動の多い私だが、今週は2万歩 歩いた日があった。小学校からの仲良しとディズニー・シーへ。 16歳の時、カリフォルニアのディズニーランドへも彼女と一緒に行った。ディズニーランドなどまだ日本になかった 頃で、世の中にこんなものがあるのかと感激と衝撃を受けた。この時、サンフランシスコ郊外のアメリカ人家庭に 2週間ほどホームステイしたのだが、これが私を海外へと目を向けさせた出発点だ。それにしても子供から大人まで夢を 与えてくれるディズニーランド、シー開園10周年記念のシェリーメイを連れて帰ってきた。 胸に「Wish」・・希望と書かれたフリースを着ている。 (下の写真です)



そして昨日は神戸女学院で8名レッスンした後、大阪いずみホールでリハーサル&スタッフと 進行の打ち合わせというハードスケジュール、夜はホテルでぐっすり眠り、そして今日は式典での演奏♪。 式典の進行に合わせてオルガン演奏だが、 後ろ向きでステージ上が見えないので演奏台の左にランプが設置され、キューが飛んでくる。 緑ランプは演奏スタート、赤ランプは演奏終わりの指示。CDレコーディングを思い出す。

藝大入学まで教えたお弟子さんの龍田優美子さんが、最年少で来秋開催されるコンクールへのオーディションに合格。 第1次審査、バッハのトリオソナタを弾く彼女を会場の後ろからドキドキしながら応援した、 演奏者の気持ちがわかるから私も同じくらい緊張する。最終結果、 23名中3名に残り、良い講評と奨励金をいただいたという連絡も入ったこともとても嬉しいニュースだった。
秋の始まり、私の身辺で起こった出来事いろいろ、秋色いろいろ・・でした。


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