オルガニスト楽屋話
第141話 まさかのドア・ロック〜! ---2012.4.23.
昨日の日曜日、教会の礼拝。気持ちよく奏楽を終え、午後から実家での用事を約束していた私は急いで車へ。
いつも楽譜と身の回りのもの全てを大きなトートバッグに入れているのですが、そのバッグを後部座席にぽ〜んと置き、
お友達と少しお喋りをして車に戻ると、鍵がロックされている!!!全てのドア、ハッチバックの後ろのドア、
小窓も全部ロック!!どうして〜〜?!!Comfort Access Systemn(と言うのだそう)・・本当ならば車中に鍵が
入っていてもドアの取っ手を引けば開くはずなのに、開かない!!壊れた、、、
礼拝後、大勢の人が外へ出てきた。ディーラーに電話しよう、と思いきや、携帯電話も、非常用の問い合わせ先の電話番号も車中だ。
優しい友人達が電話を貸してくださり、エマージェンシー・サービスという所の電話番号を探し状況を話す。
慌てているのに、担当者がなかなか出てこない。やっと対応。
「お車の名義人は?」「車種は?」・・もう急いでいるのに、そんなことどうでもいいだろう〜
「ナンバーを教えてください」・・え、ナンバーですか、慌てていると出てこない、、、
「お車の車検番号は?」・・「車中です!(わかるわけないでしょ!)」
「マスター・キーはお持ちではないですか?」・・・「家です、家の鍵も車の中なんです!」
「わかりました。これから近隣の鍵屋さんを探し、そちらに向かうように手配しますが、
お客様、車のマスターキーを取りに帰られた方が早いと思います」・・・
そ・そ・そんな!一度電話を切り、家、実家に電話、どちらも留守、、家族の携帯の電話番号も覚えていない。
お財布も車中、お金もない。完全にパニック状態に陥る私。
バタバタ取り乱していると、聖歌隊の練習も終わり、皆が現れる。いろいろな手段で助けてくださったのですが解決法見つからず、、途方に暮れる。
お金を貸していただき、とりえあず池上の駅まで車に乗せていただき、貸していただいた千円札で行く宛かも定かでもないのに二子玉川までの切符を買い、
お釣りで出た10円玉で実家へ電話をする、、まだ留守だ。アクセス悪く、のんびり走る電車にイライラ、
何十年も乗ったこともない路線だ。乗り換えの旗の台では公衆電話は見当たらず、二子玉川の駅でようやく見つけた電話で再び電話。
やっと通じた。我が家のスペアキーを持っているという母に胸を撫で下ろす。「とにかく鍵を持って駅に向かって!」。
駅と実家の途中で出会い、鍵を受け取る。雨が降りそうな天気(傘もなし)、教会でメモッたメモ紙と小銭を握り締めている。
母が持っていたぐしゃぐしゃのスーパーのビニール袋を取り上げて、その中に全てを入れる、何とも惨めなスタイル、
そしてお財布と携帯がないと、こんなに心細いのかと思いながら、またまた東急2回乗り換えで我が家へ。駅からダッシュで家へ。
ようやくマンション入口。そこで鍵を入れるが、入らない〜〜!!鍵先の1センチも入らない。管理センターへ飛び込む。
「すみません、この鍵、マンションの鍵でしょうか」
「そうですね、形は似ています、恐らくそうだと思います」
「でも、鍵がささらないです!!」
私の(強引な)力で壊してもいけない、、管理人さんが付き添って、入口まで。「確かに入りませんね」、、我が家の玄関でも確かめるが、やはり同じように入らない。が〜〜ん、母は何の鍵を渡したのだ!
携帯なし、管理センターで電話を借り母に確かめる、再び大パニック。
管理人さんは技術の人を呼んでくださり、再度、試す。ささらない。「でも鍵の形は似ています」からと、鍵を丹念に触って確かめ、やすりのようなもので磨いてくださった。
はいった〜!!数年間使っていなかったマスターキー、、腐食していたそうだ。
技術の方にお礼を言い、ようやく家に入ることが出来た。車のマスターキーを探す。お昼も食べていないので、ドーナツ1個を口にし留守電をチェック、私からの叫び声のみ。
今度は一路教会へ、、小雨が降ってきたので傘を持ち、とにかく駅までダッシュ、途中タクシーが来るのだが、
こういう時に限ってどの車も乗車中。結局タクシーが拾えたのは駅前。途中で出会ったジム友達も、私の引きつり顔を察していた。
のんびり走るお年寄りの運転手さん、ようやく4時過ぎ教会に到着。広い駐車場に私の車だけがポツリと止まっていた。
開いた!!すでに約束の時間は1時間も過ぎている。家へ帰り車を置き、慌てて再び実家へ。夜は家族で食事の予定もあったので再び駅へ走る。
よく話を聞くと、実家の電話は転送電話になっていて、留守電も転送されて聞けなかった、、
携帯電話の携帯を今日は忘れていた、、という家族達から「お疲れ様」と言われる。
しかし一日振り返ると、どこがComfort、Comfortableなシステムだ〜〜!!
バッグに車の鍵を入れたままで、ドアが開けられ、エンジンをかけられるこのシステム。
車の鍵はバッグに入れたまま、出したことがなかった。いつも同じバッグを持てば、出がけに鍵を探す、鍵を持つ必要もない。
また落とす心配もない。買い物の後など荷物で手がふさがっている時には便利でした。しかしながら、
「鍵」は本来の使い方、きちんと鍵として携帯し、車にさしてエンジンをかけ、鍵でドアはロックするものですね、今回のハプニングで肝に銘じました。
実はこの車、エンジンがかかったままでドアロックも出来てしまうのです。買い物から戻ったら、
エンジンがかかったままだった、、これを2回やってしまい、危ないな、、とは思っていたのです。
誤作動か、あるいはバッグを置いた時に、鍵のロックボタンが何かに接触して押されてしまったか、、
後者の可能性が強いです。バタバタの日曜日、もし演奏会などだったらどうしただろう、他の場所だったら、、
と考えるとぞっとします。私のドジでお騒がせして申し訳ありませんでした。助けてくださった皆様、本当にありがとうございました。
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