オルガニスト楽屋話
第148話 おとぎの国、リューネブルク ---2012.9.17.
バッハが若い頃短い間ですが過ごした街、リューネブルクへ。バッハゆかりの地ですが、そこはおとぎの国のように可愛く美しい街でした
。ニーホッフの歴史的なオルガンを聴き、そしてバッハが聖歌隊で歌っていた教会を訪ねました。 美しい木組みの家が立ち並ぶ街、
メインストリートから1本入ると誰もいない静かな街並、教会に繋がる路地、教会前の広場、青年バッハが過ごしたであろう場所を散策。
さて今回のドイツの旅、ホテルは予めネットで予約したのですが、ここリューネブルクのホテルは全て満室。
さ〜て、困った。プチホテルを当たり始めたところ、ミシュランの1つ星のついたレストラン&ホテルが目に
留まったのです。「Hotel Heidkrug」。7部屋しかないプチホテルで、サイトはあるけれども、予約は電話のみ。
今時電話だけ?!今、ドイツは何時だろう、時差を気にしながら国際電話をしてみると、最後の一室だという。
レストランはキャンセル待ちでこちらもその後予約がとれたという連絡が入り、今回の旅で一番楽しみなお宿に。
建物は15世紀の建造物で元は修道院。エレベーターはなく、狭い階段を3階までホテルのスタッフに
手伝ってもらいスーツケースを持ち上げる。すでにオルガンの本などでずっしり重くなった荷物、
その後、この街からDHL便で荷物を送ったのですが、箱に詰めてみるとなんと10キロ。
さて夕食はシェフMichael Boehm氏のお勧めの本日のメニューをいただくことに。メインディッシュはロブスターに
手作りのラヴィオリ、アスパラにロブスターのクリームソース、「この美味しいキノコは何というキノコですか?」
「SHITAKEです」と(日本人とわかり笑顔)。日本のしいたけ!驚きました。 細く柔らかいネギも、
固くて大きな欧米でのネギではなく、日本のネギでした。 調理もですが、吟味された食材を使っての
ジャーマン・フレンチ。 デザートの前にもうひとつのデザートVornachtisch、2つの美味しいデザートまでしっかりいただき、
リューネブルクの夜は過ぎていきました。
(リューネブルクの写真も合わせてご覧ください。)
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