オルガニスト楽屋話

第155話 美人でもないのに・・『美人白書』 ---2012.12.24.

お洋服のブランド NEW YORKERのウェブ・マガジンに登場させていただきました。 『美人白書』というタイトルには躊躇しましたが、NEW YORKERは昔から知っているブランドであり、 日頃、お洋服、デザイン、お洒落なことに興味がある私にとって今回の取材はわくわくするような嬉しいお話でした。

ファッションも自己主張。お洒落のセンスも個性であり、音楽と同じ、人それぞれの魅力。人前で演奏する演奏家にとって 外見も重要な一要素。音楽も容姿も全て「おシャレ」でありたいと思う私です。

考えてみれば、小学校から高校まで、紺とグレーのブレーザが制服。それにスカートは自由、、 チェックのスカートを合わせていた私にとって、 まさにNEW YORKERのようなトラッド・スタイルは私のファッションの原点でした。 中に着るセーター、コート、マフラー、バッグも自由でしたから、親には相当わがままを言ってねだっていました。 その当時からこだわりのものばかり、、そのせいもあって捨てられず、今でも実家にほとんど全部取ってあります。

本当に気に入って心から欲しいものでないと買わない、 良いものを大切に長く着る、、のが私流です。

今回の撮影は、私がオルガニストを務める日本キリスト教団大森めぐみ教会で。 2000坪の敷地内には礼拝堂のほか、幼稚園の園舎や芝生の庭が広がり、私がヘアメイクをしている時間に、 カメラマンさんが敷地内をロケハンに。右の写真は幼稚園の園舎前、芝生の庭で。左は礼拝堂内です( オルガンは後方のバルコニーの上にあります。)

お洋服とストールはNEW YORKERのものを着させていただきました。たくさんのお洋服を試着し、気に入ったこの ワンピースを選びました。ストールもたくさんありましたが、私が気に入るものを選ばせて いただきました。ツートンのブーツはドイツで買ったイタリア製、私物です。




カメラマン、ヘアメイクさん、レポーターの方、そしてNEW YORKERの担当の方、、 これまでメールや電話で連絡を取り合っていましたが、教会で初対面。 「思っていた印象と全く違います〜」と一言目に。 メールで連絡を交わし、初対面で会う方々、、実際お会いしてみると想像してた印象と違う方、私もよくあります。 私の場合、サイトやFacebookに写真は載っているのに、それでも “オルガニスト”という職業、あるいはクラシック演奏家というイメージとかなり違ったようです。

洋服は着心地よりはデザイン、綺麗に見せてくれる方を優先する私。 10年来お気に入りの“EA”(→)ですが、タイトに着るために お人形さんのように立っていなくてはならないお洋服(笑)とか、 、、それでも惚れる服であり、大好きです。 お洋服に体を合わせるというといつも笑われるのですが、体型維持も日々の努力だと思っています。

さてたった一人で座ってるこの礼拝堂も、今日、24日クリスマスイヴのキャンドルサービスには座りきれない程の満員の人に。 イエスキリストの誕生をお祝いする明るく喜びの歌声、そしてオルガンの音も響き渡りました。 世界各地で私の友人オルガニスト達、みな今日はオルガンを弾いていることでしょう♪
Merry Christmas!!(右の写真は今日撮影。大森めぐみ教会のオルガン演奏台です。)

教会の後は、家へ帰り、下味をつけておいたチキンをオーブンへ。オルガニストにとって忙しいこの日、夕食のメニューは毎年 決まって簡単に作れるローストチキン。少し上等なワインを開け、今日までのスケジュールをこなせたことに、乾杯!

普段ですとクリスマスが終わると一段落、ほっとするのですが、今年は年始まで、まだまだオルガンを 弾き続けます!新しいスケジュール表、元旦からリハーサルの予定が。。大変な年明けになりそうです。

今年は日本での活動のほか、ヨーロッパへ演奏旅行、そしてバッハツアーと、幅を広げ展開 出来た年でした。
また来年4月からは、ひとつの大きなプロジェクトの話が進んでいます。 今の私に出来ること、今の私だから出来ること、、を続けていきたいと思います。

皆様も喜びに満ちたクリスマス、そしてどうぞ良いお年をお迎えください。




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