オルガニスト楽屋話

第167話 　On My Birthday ---2013.8.9.

暑い夏を迎えていますが、皆様、いかがお過ごしですか。1年中で最も暑い時に生まれた私。そのせいか、夏、明るい太陽の陽射しが大好き。 出来れば海に行きたいところ。

昨日8月7日、朝起きてパソコンを開くと、たくさんのお友達からお祝いのメッセージ。Facebookは深夜0時から始まっていました、誕生日を実感。 プレゼントやカード、そして海を越え、遠い異国の友人達からもメール、長い間音信不通だったイギリス人の友人 はサプライズのメールで驚かし、喜ばせてくれる。

誕生日は好きなことをして過ごそう！と思ったら、オルガンを弾き、翌日のコンサートの準備、プールで２キロ泳ぎ、ステップへ・・ そしてワイン・・結局、平凡な一日に。でも多くのお友達に祝福され、新しい1年のスタートになりました、ありがとうございます！

昨日はキングスウェル・ホールで、コンサート。夏休みとあって、小さな可愛いお子様連れのお客様も。会場は いつもとまた違った雰囲気に。 以前結婚式でオルガンを弾かせていただいたご夫妻も、夏休みを利用され聴きにいらしてくださり、31年振りの嬉しい再会。 お暑い中、東京、名古屋からお出でくださった方々にも感謝です。響きの良いホールに、美しくよく歌うオルガンに私自身も 癒され楽しみながら、ミッド・サマーの演奏会。

友人からの優しいお心遣いで、バースディ・ケーキが登場！ホールに隣接するイタリアンレストラン、お料理はもちろんですが、 専属パティシエ作のふわふわなスポンジにフレシュクリーム、新鮮なフルーツがいっぱいのケーキ・デザートは とても美味しく、贅沢なお味で、ひとつ年をとったのに笑顔の私・・。

さて、これから今年の夏は２つの旅を控えています。
今朝はロシア領事館へ。無事にビザを取得、1週間前に預けたパスポートを返していただき、ホッとする私。 ロシアの前にスイスへ出かける私は、ロシア入国ビザをその前に取得しておかなくてはなりません。 その状況を知る由もないロシアの方々はのんびり〜。催促メールを何度も出し、 コンクールの招聘機関からモスクワにある外務省へ申請のお願いを。それが完了し、 日本のロシア大使館内の領事館へ連絡が入り、招聘元、滞在理由、宿泊先が明記された書類が提出され、今日ようやく無事ビザを取得。 とにかくビザが得られなければ、ロシア、そしてスイスへすら行けなくなってしまうのですから、 命がけ（←ちょっと大袈裟ですが・・・）、仕事や練習、何よりも最優先でした。

来週からまずスイスへ、イタリアとの国境の小さな村、ここには1650年頃に 製作された美しいバロック・オルガンがあります。小さな村で、教会のすぐ横の Ferienwohnung別荘のようなお家を1週間借りて住みます。リビングにキッチン、３つのベット・ルーム・・ シオンに住む持ち主のスイス人と契約書を交わし、 鍵の受け渡しは？？よくわからない点もありますが、とにかく行ってみます。恩師との再会も楽しみ。

そして一日だけ帰国し、スーツケースの 中身をガラッと入れ替え、コンクール審査員のため8月31日ロシアへ飛びます。 9月13日まで、モスクワ、そしてヨーロッパ、ポーランドとバルト三国に隣接するカリニングラードに滞在。 スイスとは7時間、モスクワとは5時間、カリニングラードとは6時間、時差や気候の差、どうなることやら、 約1ヶ月の旅に出ます。
皆様方も良い夏をお過ごしください。