オルガニスト楽屋話
第194話 Merry Christmas and a happy 2016!! ---2015.12.25.
クリスマス、おめでとうございます。コンサートの準備、通常の仕事の上に、年の背の忙しさ、さらに今年は様々なハプニング、、、
しばらく更新も出来ず今日の日を迎えてしまいました。皆様、クリスマスはいかがお過ごしでしょうか。
右の写真は12月10日、キンギズウェルホール(山梨県甲斐市)でのコンサート。今年も1年、企画に演奏にと関わらせていただき、
感謝の気持ちで弾かせていただきました。ローズ・ガーデンとイタリアン・レストラン、
そしてジルバーマン・オルガンを模して製作されたバロック様式のオルガンが設置されています響きの良いホール。
少しずつ評判が広まってでしょうか、来年度は海外からも弾かせて欲しいという方が増えてきて益々国際的に。世界中どこにもないような素敵でお洒落な場所です。
遠路、東京からも聴きにいらしてくださった皆様、ありがとうございました。
12月19日、川口リリアホールでソプラノの藤田美奈子さんとクリスマスコンサート。写真左は開演直前、少々緊張気味の私達。
写真右は演奏会直後。美奈子さんのヘアスタイルはロングからショートへ。どちらもお似合い。
ヘアメイクさんが楽屋にいらして、美しくチャーミングな美奈子さんは輝いて☆彡。後ろ向きで演奏する私は変わらずでして、、。
彼女はロングドレスを4着持って来てくださり、私もトップスを4着持参。楽屋で相談し、色合わせ。
そんな楽しい演出もあった楽屋でしたが、
オペラ歌手、美奈子さんの声量は豊かであり、また透明感があり、表情溢れる美しいお声に魅了されての
リハーサルと本番。宗教曲からオペラまでレパートリーは幅広く、
響きの良いリリアホールに満たされました、音楽する喜びに溢れる私。そして本番では会場にお出かけいただきました
多くの皆様と音楽の喜びを共有出来、幸せでした。クリスマスに“音楽♪”は一番合うと思います。
さて、こうした演奏活動の裏側では、、12月のオルガニストにとって最も忙しい時に、我が家で愛用してきたオーブン、ガスコンロ、
ガスレンジが壊れてしまうという
ハプニング、、。毎日必須で一刻も早く新しいものをと思うのですが、機能、デザインも様々。まずはカタログを見て迷い、よくわからず、
実際に見なければと東京ガスのショールームまで出向くことになり、機種が決定。そして見積もり、発注、取り付け・・家に居る時間がほとんどない
この忙しい時に、時間と手間のかかる作業でして、ようやくのスケジュール調整で設置完了。新しいシステムコンロが来るのであればと、キッチンの大掃除も始まり、
またまた想定外の時間がかかることに。(笑・・突然キッチンの写真が。。お料理は余暇であり楽しみであり、活動のパワー源ですので
お許し下さい・・)
余談ですが、マンションで練習をしている私、音のことは気になって迷惑をかけていないか伺っていますが、
皆様、心暖かい方で、「大丈夫よ、聞こえていないから」と。ところが、上階の方が、「音は全く聞こえないけど、
早朝からお肉を焼く匂いがするの・・」と。即座に365日、ヨーグルトとパン。ベーコンや卵を焼くこともないし、我が家ではないわ、と。
しかし家に帰り、それはウチだわ〜〜。翌日「ごめんなさい〜!、ウチです」と謝りました。夜遅く帰宅する日など、早朝6時に
カレーやシチューなどの煮込み料理を作っています。。
気をつけます。
という訳で、必須であり待望のガスコンロ&オーブンが届き、クリスマスを迎えることに。イヴ前日の午前中、予約しておいた
チキンの丸生肉を取りにお肉屋さんへ行き、野菜など買い込み、翌日の忙しいイヴの日に備え、これで準備万端。簡単ながら食事にありつけると。
しかし・・その後、腹痛、何とか車を運転し帰宅したもの
すぐに横になり、その夜にはまさかの高熱、、。ま、確かに12月24日というのは、疲れとあと少し、という安堵感からか、
これまでも調子が悪くなることも多く、胃腸薬と解熱剤を飲み、翌朝お医者様に飛び込み、夕方には何とか弾けますようにと、いや、
弾かないと。長年の経験で(年を重ねていますもので、、)コンサートの直前に何度もこうした危機があり、いつも助けていただいている
近所の内科のお医者様にお世話になるのか、、。
・・と思いきや、翌朝、起きてみると熱は下がり、お医者様に行く必要もなく、教会に練習に行けることに。夕方のイヴ礼拝も無事に弾け、
人参&玉ねぎ&ポテトの温かいスープを作り、チキンを焼き、ワイン、チーズ、ケーキまでいただき、アドヴェント・クランツに
蝋燭を灯し、お心のこもったリースやプレゼント、そしてコンサートでいただいた
お花に囲まれ、ささやかな夕食を囲み暖かな良いクリスマスイヴを迎えることが出来ました。
今年も残すところ僅かとなりました。2015年、皆様方にとってどんな1年でしたでしょうか。
私自身にとっては演奏会やコンクールの審査員といったお仕事にまたプライヴェートに、世界各地を旅することの多かった年でした。
美しいものを見たり、
弾いたり、経験したり・・。
与えていただきました様々な経験を通し、自分の存在する場所が広がる感触は嬉しいものです。
世界各地に多くの友達が与えられました、活躍する場が与えられています。
毎日の地道な練習。無限に時間はかかりますし、かけられます。多くの時間を費やし、捧げてきました。
喜びや楽しみは勿論ですが、ある種のいろんな戦いも正直ありました。でもそうしたこと全てが過ぎたとき、
“オルガン”を通して
こんなに素晴らしいものが与えられた自分があり、オルガンを弾いていて、これまでオルガンを弾いてきて良かった、と
こんなに痛感した年はありませんでした。
こうした年を過ごせたのも、支えてくださった皆様のお陰であり、新しい年は
さらに広いステージで、微力ながら私に出来ること、音楽の力を信じ、人のため自分のために
活動していけたらと思っています。フィンランドで私の演奏に涙してくれた優しいおばあちゃまを思い出します。
音楽を通して私に出来ることを少しずつ・・、オルガン演奏に企画に、指導に。そして体力作りに(ほぼ)毎日の
水泳、ジムトレ、そしてエアロ・・ぼっと過ごす時間の全くない相変わらずの私の日常。
2016年、充実した1年、素晴らしい年にしたいですね、新しい年も皆様のお幸せをお祈りしています。
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