第205話 東京オペラシティでのコンサート ---2017.3.4.
昨日は東京オペラシティ・コンサートホールでのヴィジュアル・コンサートに出演させていただきました。
スイスのクーン、3弾鍵盤とペダル、54ストップのオルガン。これまでクリスマス・コンサートなどのソロ・リサイタルはじめ、
ドレスデン・フィルとプーランクのオルガン協奏曲、コーラス、オーケストラとフォーレの「レクイエム」など、また「題名のない音楽会」テレビ収録、
など様々な場面で弾かせていただいたオルガンです。 ダイアナ妃のご葬儀でも演奏されたイギリスのロマン派の作曲家、サルベン=ボールの「エレジー」で始まり、短いトークを鋏み バッハなどバロック作品、オペラの名曲と映画音楽のアレンジを少し、そして最後はシベリウス「フィンランディア」・・ オーケストラ作品をオルガンで、オペラシティのオルガンの魅力と可能性を最大限お聴きいただきたいとこれまでの私の経験から 引き出され、厳選されたプログラム、 結局私の大好きな曲ばかりが並びました。
そんな大好きなオルガンと過ごしたリハーサル、本番の時間は「至福の時」でした。これまでオルガンを弾いてきた ことに感謝・・こんな気持ちにさせられる時間です。大好きな曲たちの音楽がどんどん膨れ、笛たちが心地よく歌う・・ 実に幸せなオルガンとの対話の時です。
当日の朝、一番早く撮影部隊がホール入り、約30分のセッティング時間で オルガンの周りに数台のカメラが設置されました。まず手元を撮るカメラさん、 真っ暗でお顔を見ることは出来なかったのですが、ローラーに乗せたカメラを動かして撮影していたようです。 そしてペダルを撮すカメラ、これには照明も付いていました、なるほど、足元は暗いから。そして反対側から手元を撮す カメラ、さらには最後、リハーサル後に鍵盤(頭)の真上にもカメラが。 事前にお渡しした楽譜のコピーを見ながら、裏でディレクターさんが音楽に合わせてカメラを切り替える指示を出されていたそうです。 舞台袖にもモニターが数台、機材の山がありました。 大きなスクリーンに映し出されたオルガニストの手足の動きは、お客様から興味があり、好評で良かったです。お世話になりました 舞台のスタッフの皆様、ありがとうございました。
そして終演後、中学時代の先生お二人、そのご家族、そして友人にお弟子さん達、ファンの方・・楽屋を訪ねてくれました。 お会いできなかったけれど、会場にお出かけくださった皆様、共に音楽を共有出来ました時間に感謝です。 オルガンを弾いてきて沢山の喜び、幸せを与えていただいたけれど、昨日も忘れられないモーメントになりました。 いただいたお花に加え、我が家の花たちもニコニコ笑顔です。 まずシクラメン、一昨年いただいたシクラメンが(球根で)年を越え、また花を咲かせました。驚いたことは、確かにピンク色だったのに、 今年は白〜〜!不思議ですね。それから欄も開花、ミニカトレアです。また蕾を持ち、3輪目も咲きそうです。 日当たりの良い我が家は合っているのかも。 そのほか、苺もいっぱい開花し実をつけ、ベランダのビオレは寒い冬もずっと満開、バジルやミント、コリアンダーなどの キッチンハーブ達も元気。そこには植物たちの”生命”を感じます。春もそこまで。小さき者ですが、私にはオルガンが与えられ、 音楽によって生かされいますことを実感するこの頃です。
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