オルガニスト楽屋話

第211話 Merry Christmas in 2017!! ---2017.12.26.

クリスマス、おめでとうございます。我が家のキャンドル・リースは12月第1週の日曜日に1本目の蝋燭、そして毎週1本ずつ増えた蝋燭、24日には 4本の蝋燭が美しく灯りました。 皆様はどんなクリスマスをお過ごしでしたでしょうか。

世界中でお祝いしているこの日、世界各地でオルガンを弾いている私の“同業者たち”・・ 共に勉強した友人達、演奏会でお世話になったオルガニストの方々、コンクール審査などでご一緒した オルガニストの先生方、そして私のお弟子さん達、、みんなみんな、ご自身の街の教会でオルガンを弾いているのだろうな〜と思いを寄せました。 美しい各地の風景、教会の様子が目に浮かびます。そこに 多くの人々が集まり、美しくオルガンが鳴り響き、輝かしい音楽を奏で、お祝いしていることでしょう。

クリスマスで歌われる讃美歌、これは私のオルガン人生の原点です。小学校の時、ミッションスクールにかよっていた私は、 学校で歌っている讃美歌、私は聖歌隊に入っていましたが、特にクリスマスの讃美歌が大好きで、家に帰り、一人でピアノを弾き、また家族に聞かせたものでした。 ですから、クリスマスに教会で讃美歌を弾くと、この頃のことを思い出します。讃美歌に魅せられ、オルガンを弾き始めた、、 私の全ての原点です。

オルガンは私の“核”であり、一生、追い続けることが出来るもの、いまやオルガンなしでは私の日々は考えられません。 こうした“一生涯のプレゼント”が与えられたのは、クリスマスだったのかもしれません。神様からの贈り物です。

お手作りのリースに囲まれ、忙しい12月も家に帰ると暖かさに包まれます。玄関に飾り、食卓に飾り、毎日楽しみました。 写真右のキャンドル・リースもお手作りです。 闇を照らすキャンドルの光は、音楽と共にこの季節にぴったり。

今年は我が家のクリスマスツリーに、飾りのほかに様々な色の明かりも付けました。LEDの白とブルーが出回った当初は綺麗だなと思ったのですが、 最近はLEDの明かりが多くなってきているせいか、色の明かりは心和む、暖かい色に感じます。
写真下の我が家の出窓は、クリッペたちに加わり、前方にあるオルガンを弾く天使。これは一昨年、キングスウェルのオルガンの基ととなるジルバーマン・オルガンのある ドイツ、ライプチヒ郊外のレータ村にあるマリア教会のオルガンを弾かせていただき、そこで購入したものです。

左の写真は、キングスウェルホールで私の演奏会後に、ホール入り口で。
企画のお手伝いをしています川口リリアホールでの プロムナードコンサートも、12月23日の会は入場をお断りするほどの満席に。長年にわたっての開催、熟練した素晴らしいスタッフの お陰で、演奏会は支えられることを痛感しました。今年は企画のほかに、外来からのオルガニストのお手伝いも何度かさせていただきましたが、 こうしたスタッフに支えていただきながら、オルガンに様々なかたちで関われますこと、これも私の喜びとなっています。

本来ならば教会では24日の夜、キャンドルを灯してのイヴ礼拝、そして 日曜日の朝にクリスマス礼拝・・というのが常ですが、今年の12月24日は日曜日。 朝の子供たちの礼拝から始まり、夜のキャンドル・サービス、、まで、朝から夜まで教会では 礼拝がありました。

忙しく、慌ただしかったけれど、滞りなく今日までこれたこと、ホッと一息つく私です。
夏の終わり、秋の始まり頃から、今年のクリスマスには何を弾こうか、、と準備を始めます。 練習や演奏会、教会へと持ち歩くカバンの中はどっしり重くなっていますが、今日は その楽譜も一斉に本棚へ。今年はあと大晦日の日曜礼拝でも教会で弾きますが、来年に 向けての楽譜たちに変わります。

忙しい中にも、アップルパイなど焼き、気分転換。12月を忙しいだけで終わらせないで、何とか楽しもう!と 思い実行出来る余裕(?)が出来たのも年のせいかな、とも。でも24日になって疲れが出たな、、と感じたのも、やはり 年のせいかな、、と。

来年は夏に大きなヨーロッパ演奏旅行の予定もあり、楽しみであり緊張感あり。これは常に 演奏家に託されたものかもしれません。泳ぎ、食べ、体を動かし、体調を維持しつつ、新しい年も精進していきたいと思っています。 今年も聴いてくださった皆様、またお支えいただきました皆様、ありがとうございました。どうぞ良き年を迎えられますよう、お祈りいたします。 そして来る年、2018年もどうぞよろしくお願い致します♪


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