オルガニスト楽屋話

第245話  誕生日に寄せて ---2022.8.7.

誕生日の今日は、Facebook、メッセンジャー、メール、Lineに、沢山のお祝いメッセージをお寄せくださりどうもありがとうございます。 ドイツ、フランス、イタリア、ロシア、フィンランドからも、、この制限された中、いま容易に行けないけれど、遠く離れた友人たちからのメッセージに涙しそう。 暖かいお言葉、多くの方とこうして繋がっていられますこと、嬉しい限りです。 お誕生日のお祝いは嬉しいですが、でも願わくば、ひとつ年をとるのではなく、若くなりたいものですね。

前回の怪我メッセージにつきましては、お見舞いメールをいただき、ありがとうございました。 ご心配をおかけしましたが、傷口はすっかりふさがりました。でも正直、まだ"しこり”があります。 あの後オルガンはすぐに問題なく復帰しましたし、高性能のバンドエイドとビニールテープのお陰で、 怪我の翌週くらいからプールに入ることも出来、事故現場を毎日要注意して出入りしております(笑)。 新しい年はこうしたことが起こりませんように!

猛暑からしばし逃れているここ数日ですが、コロナ禍で迎える3回目の夏、コロナ前までほとんどの誕生日を 海外で迎えていた私ですが、今年も東京で誕生日を迎えています。

今年はとりわけこのサルスベリの花が美しく映えて見えるのですが、皆様、いかがでしょうか。 夏の暑い空に生き生きとしていて、元気をもらえます。これはいつも買い物に出かける通りの街路樹ですが、 赤、ピンク、白、と並び見事です。

先日は、日曜日の礼拝でヴァイオリンの古川裕章さん(ドイツ在住30年、ドイツのオーケストラに在籍)と奏楽をしました。 古川さんは、大学の卒業名簿(そんなものがあることも知らなかったのですが)で私の電話番号を探して ドイツからお電話をくださり、礼拝で奏楽してくださる話は決まったのですが、、藝大、フライブルク音大と同窓生(学年は違います、ずっとお若いです)、 現在住まわれているマンハイムには私の恩師もいま住んでいてよく会われるとのこと、 恩師のお嬢さんもヴァイオリニストで同じオーケストラ、色んな繋がりがあるのですが、 実は日曜日、礼拝の朝が初対面でした。前奏にヘンデル、後奏にコレルリ、そして礼拝後に「タイスの瞑想曲」、短いリハサール時間にもかかわらず、 心を合わせて演奏することが出来ました。ヴァイオリンはオルガンに ない表現力、美しさを持ち合わせているので、ヴァイオリンの伴奏は大好きなのですが、古川さんの 美しい響きに心を合わせての奏楽、そして沢山の教会員の方々からも喜ばれ、癒された、というお言葉をいただき、 私自身も喜びと幸せに満ちた日となりました。

教会のオルガンはフレンチ・バロックスタイルの楽器ですが、新礼拝堂の響きの良さも手伝ってくれて、 「タイスの瞑想曲」も上手く奏でてくれました。今秋から教会演奏会企画が始まりますが、こうした共演の機会もつくっていきたいと いう気持ちにもかられました。 教会でのコンサート企画は、まずお披露目、そしてクリスマスコンサートと続きます。 近々発表出来ると思いますので、是非新礼拝堂に移設、復元されたシュヴェンケデル・オルガンの響きを聴きにお出かけいただければ幸いです。

さて、誕生日の今日は思いっきり好きなことをして過ごしたいと。
オルガン弾いて、泳いで、踊って、飛び跳ねて(笑)、特に変わり映えもしない普段のことになりました。 いかに日々、好きなことをして過ごしているかがわかります。暑い夏は、オルガンを弾いて暑くなると、マンションプールに飛び込み、冷却、リラックスしています。
第7派のピークの今、外食は避け、でもSpecial Dayということで、プレゼントでいただいたシャンパンをあけ、 上質なステーキと(手のかからない)お刺身などなど、そしてBirthday Cakeとで、ささやかなお祝い、プチ・バースデーパーティとなりました。

今年は自粛していますが、来年、ドイツでの演奏会が決まり、久しぶりの渡欧を楽しみにする私。マイレッジが溜まっているし、 有効期限も迫っているし、、マイレッジを使って予約と思いきや、ビジネスクラス1年先の予約まで満席状態、全て空席待ち。最初、システムエラーかと 思ったのですが、これが現実でして、きっと私のような人が多いのですね。友人から、ワルシャワ経由やブリュッセル経由というアドヴァイスを もらい、確かにそれならば取れるのですが、戦争でロシア上空を飛べない、航空会社のストライキのニュースを見ていると、直行便を選びたく、、 またここでモタモタしていると、エコノミーですら取れなくなるのでしょう、仕方なく、前が広い非常口座席のエコノミーで予約。 という訳で、まだ使いきれないマイレッジが残ることになっています。

明日のご葬儀奏楽の連絡が教会から飛び込み、その準備も。ああ、これも私らしい誕生日。 製本して準備をしておいた「my best selection for funerals」で大助かり。 美しい数々の曲、心に沁みます。私の葬儀に、遺言しておこうかな、などと思ったり。

あとは夜風に吹かれながら、残りのシャンパンをバルコニーでいただきます。こんな特に変わり映えのしない誕生日でしたが、多くの方からいただいたメッセージを励みに、新しい1年の門出を感じる 日となりました。 基本オルガンがあれば特に何もなくても、幸せに過ごせる私です。これからの秋、冬の音楽シーズンに向け、備えの時間でもあります。早くマスク無しで、皆様にもお会いしたいです。 お暑い夏、そして第7派も心配な中ですが、健康に過ごせますように。元気に良い夏を過ごしてまいりましょう。






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