第53話 2002年を迎えて ---2002.1.1.
新年はこうして迎えたのですが、私にとって年度の変わり目と感じるのは、どちらかというとクリスマス。 先日はオルガンのまわりに散乱していたアドヴェントやクリスマスの楽譜を本棚へと片付けましたが、 クリスマスが終わると今年も終わったなと感じるのです。心機一転、新しい気分で、新しい曲を 弾きたいという気持ちにかられるのもこの季節。新しい曲の譜読みをしたり、それから以前に弾いた けれど眠っていた曲をまた弾いてみたり、年末年始の静かな季節にはこんなことをして過ごしています。 またこれからのコンサートの企画のために、PCの前に座っています。インターネットのお陰で、 情報集めは簡単に、また作品や楽譜、録音を探したり注文したり、自宅にいながらにして 出来てしまう・・本当に便利になりました。沢山の情報の中から、色んな発見があり、やりたいこと、 弾きたいもの、どんどんみえてきます。
子供の頃、東京生まれで東京育ちの私は、「いなか」という響きに憧れたものです。 年末年始、とりたてて込んだ時期に旅行に出る必要もないし、 人も車も少ない、幾分空気が澄んだように感じられる東京で、 家族と共に静かなお正月を楽しんでいます。 毎年印刷に出していた年賀状ですが、夏に訪れたフライベルクのジルバーマンオルガン (1711―1714年作)をモチーフに、あまり上手には出来なかったものの、今年は自作にしました。 生活の中に、パソコンやインターネットが定着したのも実感です。 昨年も暖かい応援のメール、コンサートやCDのご感想などお寄せくださり、 どうもありがとうございました。 また今年もホームページともども、よろしくお願い致します。
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