オルガニスト楽屋話
第60話 クリスマスによせて ---2002.11.24.
今年もクリスマスが近くなりました。今回は我が家のクリッペを
紹介します。クリッペとは「キリスト生誕像」で、アドヴェント(クリスマス4週前の日曜日)
になると教会やクリスチャンの家庭で飾られます。旅先で求めたりしているうちに、
少しずつ増えていきました。
 |
 |
(左)ポーランド、クラコフで、デザインと色合いが気に入って買いました。持ち帰りの際に、三人の博士のうちの一人が、少し壊れてしまったのが残念です。 |
(右)チェコ、プルゼニで、温かみを感じます。クラコフ、プルゼニとも演奏旅行で訪れた街です。 |
 |
 |
(左)オーストリア、ザルツブルクで、高さ10cmほどの小さなものですが、木細工の美しさと、折りたたみになる形が気に入り、飛びつきました。 |
(右)ロンドン、セントポール寺院で。 |
 |
 |
(左)南フランス旅行中に。 |
(右)フィンランド、ヘルシンキで見つけた白木のクリッペ。
お国柄が忍ばれます。星は取り外せ、人形たちもすべてこの箱の中にしまうことができます。 |
 |
 |
(左)スペイン、トレドで。今年の夏に買った、一番新しいクリッペです。 |
(右)ドイツ留学中に、クリスマスの市で。
一番はじめに買ったクリッペです。当時の下宿にはたったひとつでした。
|
 |
 |
(左)スイス、ツェルマットの小さなお店の中で、おじいさんが作っていたそう・・木のぬくもりを感じます。母のお土産でした。 |
(右)イタリア、ムラノのガラスのクリッペで、光があたるととりわけ美しく、大変大切にしています。
ある年の母からのクリスマスプレゼント。
|
 |
|
これはお弟子さんからのお土産で、イスラエルのものだそうです。
|
|
クリッペではありませんが、アドヴェントになると出てくるほかの仲間たちです。
(左)手前のガラスのサンタのセットは、長崎でのクリスマスコンサートの際に街を
散策中に見つけたものです。後ろのガラスのツリーはプレゼントでいただいたもの、
サンタはいつものんきに眠っています。
(右)ドイツの伝統的なお人形たちです。左の2つはくるみ割り人形。
右のパイプの人形は、スモーカー(煙出し人形)というそうですが、
上下二つに別れ、下の部分にある
鉄の受け皿にお香を置きます。火を灯してから上半分を戻すと、
口から白い煙がもくもくと出ます。上のリースは、教会の友人のお手作りです。
リースは終わりのない永遠を、そして魔よけの意味もあるそうで、我が家では
一年中飾っています。
毎年アドヴェントになると、我が家はこれらのクリッペを
飾りますが、ひとつずつ箱からとり出すたびに、各地でのことを思い出します。
クリスマスの人形たち、そしてクリスマスの音楽は、心温まるものです。
みなさまもどうぞ良いクリスマスをお迎えください。
|