第78話 春爛漫 ---2006.4.25.
川島織物の美術館(川島織物文化館)と製作工場も見学、
伝統的な技術を持った職人さんの手により、丹念に時間をかけて仕上げられる織物は芸術作品です。
その精緻な美しさに心を打ちました。海外でもこれまで様々なタペストリーを見てきましたが、
ここまで繊細で緻密で手の込んだ織物は日本の誇れる美術工芸だと痛感しました。
ロシア皇帝ニコライ二世も川島織物にタペストリーなどを発注し、それはエルミタージュ美術館の
所蔵品として残っているという話にも納得できます。
もうひとつの春休みはカウアイ島で。ハワイのほかの島々に比べ雨は多いですが、自然と緑が豊かです。 道は島の周りを走る1本道だけで、交通量も少なく車の運転は楽ですが、北海岸で秘境とも言われる 高く切り立った渓谷で行き止まりになってしまい、その道は島を1周していません。そのノース・ショアのデッドエンドの手前まで 車を走らせました。道はだんだんと細く対向車とぎりぎり。橋は1車線で対向車が来ると待ってなくてはなりません。 行き止まりになった所がケエ・ビーチ、車をとめて泳ぎました。美しいビーチでしたが、 私の一番のお気に入りはひとつ手前のハエナ・ビーチ(写真は Photosのページをご覧ください)。 白い砂浜でブルーの海を見ながら、ビーチで波の音を聞いてるだけでも癒されます。 海の中に入るとお魚達がたくさん寄ってきます。すぐに深くなるので泳ぎ始めると、小さな熱帯魚から大きな魚まで、 色鮮やかで綺麗なお魚達が群れをなして泳いでいるではないですか。クロールの掻く手が、魚達に触れてしまう程です。 海の中の美しい世界を、自分で泳ぎながら経験するのは初めてでした。 普段泳ぐことは毎日の日課で、食事を摂るように毎日泳いでいますが、塩素の水で人工的に 整えられたプールで泳ぐのとは違い、大きな海に浮かぶ気持ちよさは格別、春休みの 2つの休暇は私にとってはリラクゼーションになりました。
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