オルガニスト楽屋話

第82話 音楽はダンス! ---2007.2.21.

音楽することは「踊り」だなと思います。バレエやダンスは音楽に合わせて踊りますが、 音楽で体が動くというのは全く自然です。いつのまにか手拍子してたり、リズムに合わせ 体が動いていたりということ、ありますよね、体は素直に反応します。 私は演奏する時、また音楽を聴く時、いつも体で音楽を感じています。 そして自分にも聴いている人にもわからないし見えないけれど、いつも体のどこかで踊っています。 それは楽しみに興じている踊りではなく、音楽の真髄をかみしめ楽しんでいる踊りです。

私達演奏家は、楽譜に書かれた音符と終始にらめっこし、 音符達に息を吹き込み、音にし、音楽をクリエイト=創造する作業を続けています。 平面的な譜面の中に閉じ込められていた音符に、強弱やリズムを与え、空間に飛ばします。 オルガンは鍵盤を押すことによって音は出ますが、演奏により私の気持ちや心が伝えられます。 演奏しながらも、体のどこかで踊っているな!と感じることがしばしば。 踊りを感じることで、表現もより豊かになるように思います。 特にオルガンの場合、全身を使っての演奏であり、演奏にも楽器の扱いにもより柔軟で鋭敏なリズム感、 体の動きも必要です。ですからなおさら「踊り」だな!と感じる部分が多いかもしれません。

話はオルガンから離れますが、練習の合間に仕事のためまた私自身のため、体を鍛えることにはまっています。 筋トレと有酸素運動で、目指すは美しい筋肉をつけること。 目標はまだまだですが、エアロビクスやステップなど音楽と一緒に体を動かすことは楽しいですね!

踊りは楽しいです。聴いてくださる方にも、踊りを感じていただけるような、生き生きした音楽を お届けしたいものです。 音楽はダンス!!


Index