オルガニスト楽屋話

第96話  自然の中でリフレッシュ ---2008.8.5.

音楽にはリラクゼーション効果もあります。でもいつも音に関わっている私には、音のない時間も リラクゼーション。青い海と青い空、そして深い緑を求めて、今年もカウアイ島へ。カウアイ島へ は4回目になりますが、1年中温暖なハワイにも四季はあるのですね、咲いている花、そして 空の色、太陽の光も訪れる季節によって違います。
今年もお気に入りのハエナ・ビーチへ。 海に入ると、いろんな色の魚達がいっぱい〜。群れをなして泳ぐ小さな魚たち、 カラフルな縞模様の魚、うなぎのような長い魚が岩の間に姿を現したり、、お魚たちと一緒に泳ぎました。 時にはスカーリングする手がお魚に触れたり、また時にはお魚と目が合うことも! まるで自然がつくった水族館の水槽の中にいるかのよう。海の中は別世界、日常生活から離れ、リラックスできる時間です。
ビーチも楽しんだのですが、今回は初めてトレッキングとカヤックに挑戦。 カウアイの北海岸ハエナ・ビーチの先は、行き止まり。そこから先は車も入っていけない秘境地域、『ナ・パリ・コースト』 (ハワイ語で断崖絶壁の意味だそう)です。 山の向こうにある景色を一目見たいと、デッド・エンドに車を停め、そこから山歩きをすることに。 雨の多いこの地域は緑が豊かでまるでジャングル。 狭く険しい登山道を歩くこと約1時間、急に視界が開け、海、そして断崖絶壁のワイルドな景観が! どこまでも続く海、明るい太陽の光。ダイナミックな地形とのコントラストに思わず息を呑みました。 大自然、そしてその雄大さに感激!この先はキャンプ道具を持参しての泊りがけのコース。軽装で来た 私はここで引き返すことに。カウアイの自然は奥が深いとまた新たな魅力を知るのでした。


翌日は、タロ芋畑や緑豊かな自然の中を静かに流れるハナレイ川でカヤックに乗りました。 簡単な説明を受け、ライフジャケットを着て、カヤッキング開始!自然の中をのんびりと、聞こえてくるのは鳥のさえずりだけ。 動物保護区だけに、水鳥たちがすぐ近くまでやってきます。時には川幅が狭くなり、 岸にぶつからないかとヒヤヒヤしたり、 突然お魚が目の前の水の中から飛び跳ね驚かされたり。美味しい空気、サンサンと太陽が降り注ぐ中、 自然と一つになれる感覚が得られるのはいいものですね。 視線の高さ、位置が違うと見える景色もまた変わってきます。
しかしながらコックピットのように狭い所にずっと同じ姿勢で、しかも日頃使う(鍛えている?)筋肉とはまた違う筋肉を使い、 パドルからしたたる水は体にかかりびしょ濡れに、、、決して優雅なものではなく、これもスポーツだなと思わされました。 写真を撮っている余裕などはほとんどなかったのですが、カヤックの上からのショット(左の写真)と、 お疲れ様〜のショット(右)です。

パッション・フルーツが大好きな私は、新鮮なマンゴ、パパイヤ、バナナ(日本の半分位の大きさの、小さいバナナです)を 思う存分食べられるのも嬉しいこと。フルーツもですが、魚、肉、野菜・・・地元でとれた食材を、その空気の中で 食べるのは一番美味しいのではないでしょうか。お肉、お魚を簡単にグリルし、パッションフルーツを惜しみなく使ったソースをかけて 食べるのがお気に入りでした。マンゴは日本では高級フルーツですが、道端に たくさん落ちているのです。完熟のマンゴをサンダルで踏んでしまっては大変と(独特な甘い香りですが、時には 微妙な臭いにも)要注意で歩かなければならないほど。実際、拾って食べてみましたが美味しい〜。
自然の中で過ごした数日間、体の中までリフレッシュ!帰国してオルガンに向かうと新鮮〜!この感覚が 心地良い〜。そして弾く楽しさがまた湧き出てくるのです。年内のコンサートのプログラムも決まり、 また新しい気持ちでオルガンを弾いています。 (旅の写真はこちらに 掲載しました。合わせてご覧ください。)


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