オルガニスト楽屋話

第172話  音楽の力@名古屋でのコンサートを終えて ---2013.12.2.

「Make a Wish Japan メイク・ア・ウイッシュ・オブジャパン」・・“難病をもつ子どもたちの夢をかなえる”という素晴らしい お働きをしているボランティア団体です。東京、名古屋でこれまでに8回のチャリティコンサートに出演させていただきましたが、 今回は「名古屋支部の創立15周年記念コンサート」にお招きを受け、記念の会で演奏させていただきました。
オルガン、ハンドベル、そしてソプラノの原順子さんの明るく澄んだ歌声が、翌日からのアドヴェント (クリスマス4週前の待降節)に備え、飾り付けをされた名古屋中央教会に響きました。

夢を持ち、希望や勇気を与える、、音楽にはそうした力があると思います。音楽っていいな、私が与えられたタレント、 それは本当に微力ではありますが演奏を通して、音楽の力を会場の皆様と共有出来た時間でした。

名古屋の栄駅前、繁華な大通りに面した教会を出ると、外は明るいイルミネーション。お土地柄でしょうか、華やかで派手です。
私自身も音楽することで、力をいただけた今回の名古屋ステイでした。





東京に戻った昨日はアドヴェント第1聖日の日曜日。暑かった夏から紅葉の季節が一気に過ぎ、早くも12月、そして早くもアドヴェントです。 オルガニストである私達にとって1年で最も忙しい季節の到来です。

忙しい中にも体調も崩してはいけない、緊張した季節ですが、 朝目覚め、“そうだ、クリスマスツリー!”・・・飾り付けの前に掃除をしないと、、教会へ行く前に、プチ大掃除が始まりました。 スペースを確保し、トランクルームからクリスマスグッズを出してきて、ツリーの飾りつけ開始。私が生まれ 最初のクリスマスに祖母からプレゼントされたオーナメントもまだ健在、半世紀です。
演奏旅行など各地を旅した時に買った飾り、友人からのプレゼント、、訪ねた地や、遠く欧米にいる友人、知人に 思いを寄せ、この1年を振り返りながら、ひとつひとつオーナメントをツリーに飾りました。
ドイツ留学時代お世話になった方々を想い、また世界中でオルガニストの友人達はみな忙しくオルガンを弾いているだろうな、、などと 思いながら。

ドイツのくるみ割り人形、世界各地で求めたクリッペ、 友人のお手作りのクリスマス・オーナメント・・・家中クリスマスの飾りに溢れ、教会へ。教会では アドヴェントの音楽が奏でられ、蝋燭1本が点され、希望と平安に満ちたクリスマスを待つ心の準備を。 美しいお手作りのリースのプレゼント、フレッシュなグリーンに真っ赤な可愛い実(ホーリーブリリアント)が 暖かいお気持ちと共にぎっしり詰まったどこにもない素敵なリース!!・・ クリスマスを迎える準備もすっかり整いました。

音楽、オルガンが似合う季節でもあります。アドヴェント、クリスマス、、この季節にふさわしい素敵な音楽が沢山あります、 この季節にしか弾けない曲もあります。 様々な場で演奏の機会を控えていますが、アドヴェントの季節、暖かいメッセージを音楽に乗せ伝えていきたいと思っています。

皆様方も、どうぞ心豊かにアドヴェントの季節を、そして希望と喜びに満ちたクリスマスをお迎えください。


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